いのちと線路を守る「保線」業務
大信工業株式会社は、JR東日本・新幹線・首都圏 私鉄を動かす、鉄道輸送の基礎「線路」の新設や保守・管理を行っています。乗客の安全を縁の下で支える社会貢献の高い仕事ですので、日中から夜間まで誇りをもってサービスと技術の向上に努めてまいります。
軌道整備
レール、マクラギ、バラスト道床の三つで構成される「軌道」。列車が安全に走るには常に最上の状態でなければなりません。列車走行による振動等により損傷・破損を繰り返す「軌道」は定期的に保守点検を行い、その検証データに基づいた、最適な保守の時期・方法を導き出さなければなりません。※JR線では、平成10年4月より枕木をセメントで固める「省力化軌道」を進めています。 |
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レール保守管理
常に列車の車輪と接触し摩耗・損傷しているレールは、列車本数や経年による違いはあるものの、定期的な交換が必須です。製造基準が1本あたり25mのレールを継ぎ足して線路は構成されています。昨今はロングレール(25mを溶接足しした200m/300m/500m以上)が主流で、ロングレールの交換は弊社の最も得意とする技術のひとつです。振動を抑え乗り心地を良くするロングレールは、騒音を軽減する効果がありますが、その反面、何百メートルものレールを一気に交換する必要がありますので、大掛かりであるものの慎重で繊細な作業が大切です。また、スムーズな列車運行にはシーズンを通して同じ状態に維持されたレールではなくてはなりません。レールは温度により伸縮するため、やはり繊細な管理が必要です。 |
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マクラギ交換
線路に梯子状に敷き並べられた木やコンクリート製のマクラギは、レールが受けた列車の重量・振動を道床に分配する非常に重要な部品です。レール同様、列車本数・振動等により破損や経年損傷が発生するため、破損交換や強度な構造に変更する際に「マクラギ交換」をします。交換には、線路上を走行可能にした汎用機械の改良型バックホウで、アタッチメントのクリッパーを使用して施工いたします。
マクラギの中でも特殊な「分岐器マクラギ」は1本最大4m、木製でも300kgを超えるビッグサイズ。施工箇所が狭隘箇所のため、道床砕石を機械と人力で完全に掻き出してから入れ替える熟練の技術が必要な業務です。 |
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道床交換
レールの下に敷かれている石、これをバラスト(道床)と呼びます。1つ直径約4㎝程度の砕石で、レールとマクラギの下部に25㎝程度敷き詰めてあります。バラストを敷き詰めると、振動・騒音を和らげるクッションの役目も果たします。しかし日々列車走行によるバラストの沈下、自然の影響によるクッション性の低下で、定期交換による安全性を維持する必要があります。近年、省力化軌道(特殊なセメントでマクラギを固めるローコストメンテ)という交換方法があります。軌陸バックホウ(軌道上を走る掘削機械)で、バラストを除去、新しいバラストに交換、マクラギ下面25㎝厚に敷き詰めた後マクラギとレールを配置する作業です。目立たない作業ですが、レールを支える土台は乗り心地や、脱線事故予防としての重要な仕事です。 |
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分岐器交換
軌道構造上もっとも弱いといわれる「分岐器」。列車を別の線路へ移動させる装置で、レールが交差する複雑な構造をしています。「分岐器」は、①進行方向を変えるポイント部②その方向に移動させるリード部③本線と交差させるクロッシング部の3区分で構成されています。
こちらも走行頻度によるレール等の摩耗や損傷があるため、定期的な交換が必要です。近年は、今までの手作業から機械による管理交換ができるようになり、便利になりました。 |
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機械化施工
機械化施工とは、最近の工事の中で手作業を如何に機械化出来るかが弊社の課題であり、作業時間内に安全を向上し、かつ最良の成果物を提供出来る様、常に機械化を進めています。 |
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